ソウル・首都圏の一部で値下げ続出…チョンセ物件、在庫あふれ

賃貸借2法の施行後、極端な品薄に陥っていたマンションのチョンセ物件が年末から大量に売り出され、ソウルと首都圏の一部地域では値下げが始まっている。冬場に需要が落ち込む季節要因によるものとの分析がある一方で、急騰したチョンセ価格に応じられる層の需要が減少したことに加え、市場ムードの「買い」から「売り」への転換が本格化すれば、価格下落が本格化するとの見方も出ている。特に京畿南部は、昨年末に「ギャップ投資」が集中したことでチョンセ物件があふれ、価格調整が起きているもようだ。

不動産ビッグデータ提供のアシルなどによると、28日現在、インターネット上で公開されているソウル市内のチョンセ物件は2万702件で、1カ月前(1万3647件)から51.6%増えた。増加幅が最も大きいのは麻浦区の255件から995件で、290%も急増した。次が広津区の183件から457件で、149%の増加となっている。京畿道も1カ月前(1万7457件)から38%増の2万4098件が公開されている。

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物件数が4倍増にもなった麻浦区一帯では、値下げが始まっている。先月、8億7,000万ウォンで取引されていた麻浦レミアンプルジオ(59㎡)の場合、今では7億8,000万ウォンの物件が出ている。孔徳駅近くの桃園サムスンレミアン(59㎡)も先月には6億ウォンで取引されていたが、現在は5億7,000万ウォンの物件が出ている。

京畿道の東灘新都市もギャップ投資の影響でチョンセ物件が積み上がっている。東灘駅モデルウナムファーストビル(73㎡)の場合、昨年12月のチョンセ価格は5億5,000万ウォンだったが、現在は5億3,000万ウォンの物件が出ている。もとも5億5,000万ウォンで出いた物件が、最近になって2,000万ウォン値下げしたものだ。東灘駅モデルハンファ夢のプレステージ(84㎡)も昨年9月には7億ウォンで取引されたが、現在は5億8000万ウォンで出ている。

東灘新都市のある不動産業者は、「昨秋、チョンセの相場が急上昇するやギャップ投資が集中したが、残金の期日が近づいても高いチョンセを払える入居者を見つけられないケースが続出し、値下げが続いている状況だ」と説明した。

また別の業者は、「チョンセ需要は年初に落ち込み、旧正月の連休が過ぎた後の春の引っ越しシーズンに物件が動く。そこまで現在の下落傾向が続くか見守る必要がある」この時期までに、このような流れが続くか見守る必要がある」と話した。

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