韓国金融当局と銀行が熾烈な攻防…「ライム事態」制裁審、結論持ち越し
韓国金融監督院は25日、大規模な償還停止を引き起こしたライム資産運用のファンド商品を販売したウリ銀行と新韓銀行に対する制裁審議委員会を開いたが、両行に対する懲戒処分の決定は次回以降に持ち越しとなった。次回の制裁審は3月18日に開かれる。
25日午後2時から始まった制裁審は、まずウリ銀行、続いて新韓銀行の順に審議が行われる予定だった。しかし、ウリ銀行に対する審議は午後10時半まで8時間超に及びながら、なおも結論に至らなかった。新韓銀行に対する審議は開始すらできなかった。
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金融監督院は制裁審の開催に先立ち、両行の経営トップに対する重懲戒を予告している。そのまま決定されれば、経営トップは役員への再任や持株会社トップなどへの就任が不可能になり、ガバナンスへの影響が避けられない。
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そのため両行は、ファンド販売に関する管理体制の不備に対する責任追及を最大限かわしつつ、被害者救済への積極的な取り組みをアピールすることで、懲戒レベルの引き下げを勝ち取ることが至上命題となっている。
しかし金融監督院は、韓国の金融史上最大の不祥事となった「ライム事態」における両行の責任を重大視しているとも伝えられ、今後の制裁審でも両者の熾烈な攻防が予想される。