「青瓦台への工作、具体的に聞いた」オプティマス事件の中心人物が証言
大規模な償還停止を引き起こし、金融詐欺事件に発展したオプティマス資産運用を巡り、同社経営陣に雇われ政官界工作をした疑いで起訴されたロビイストたちの裁判で、「青瓦台(韓国大統領府)の要人にロビイングしたとの話を聞いた」との証言が出た。
ソウル中央地裁で2月26日、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(詐欺)などの疑いで起訴されたシン某氏ら3人に対する公判が行われ、オプティマスの役員で事件の中心人物のひとりとされているユン弁護士が証人として出廷。オプティマスのキム・ジェヒョン前代表から、シン氏の青瓦台と金融監督院に対する工作活動について聞いた内容を明らかにした。
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ユン氏は、「キム前代表から、シン氏は韓国最高のロビイストだ、と紹介された事実はあるか」との検察側の質問に「はい」と回答。続けて「(キム代表はシン氏について)非常に詳細に話したのですが、例えば金融監督院お誰を、どのようにしてロビイングした、それから青瓦台の人物をロビイングした(との内容だった)」「某建設会社の会長など、主に高い地位にいる人々に対する話をたくさんした」と説明した。
さらに「金融監督院については局長たちの名前を挙げながら、いわゆる接待を行ったと話し、青瓦台の行政官と秘書官たちにも作業をして、お前のために特赦も準備しているとするなど、具体的な内容だった」と証言した。
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また、「ソンジ建設の無資本M&A事件と関連して、シン氏が青瓦台関係者と話して問題を解決したとの内容を聞いたことは事実か」との質問には「シン氏が、ソンジ建設は本人が上手く処理したらしいと話していた(と聞いた)」と答えた。
ただユン氏は、こうした内容はすべてキム前代表や、オプティマスの2番目の大株主だった李某理事から伝え聞いたもので、ロビーの現場を直接見たわけではなく、シン氏に対する紹介(評価)が多少、誇張された面があると思っていたという。
シン氏はオプティマスに対する金融監督院の検査が予定されていた昨年5月、同院関係者に検査に手心を加えるよう請託するとの名目で、キム前代表から2,000万ウォンを受け取った疑いなどで起訴された。また、ともに起訴されたロビイストの金氏は、シン氏がキム前代表に金融監督院のOBであるチュ某氏を紹介した際、橋渡し役となったと検察は見ている。
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オプティマスの内部で「シン会長」として知られていたシン氏は芸能プロダクションの元経営者。金氏はシン氏の秘書室長としての役割を務めてきた人物で、3人のロビイストのうち最初に逮捕・起訴された。