韓国株式市場の空売り禁止、5月2日まで延長

韓国政府の金融委員会は3日午後、臨時会議を開き、株式市場での空売り禁止措置を5月2日まで延長することを決めた。また同月3日からの空売り再開に当たっても、当初はKOSPI200とコスダック150を構成する大型株のみを認める。

韓国の金融当局は、新型コロナウイルスを巡る不安心理が反映された投機的な取引を封じるため、ソウル株式市場のメーンボード(KOSPI)および新興企業向けのコスダック上場銘柄について、昨年3月16日から空売りを禁止している。

金融委は今月11日に発表した声明で、3月15日をもって空売り禁止措置を終了するとする既定の方針を確認したが、4月のソウル・釜山市長選挙を控え、与党内で昨年急増した個人投資家の反応をうかがう空気が強まり、金融委も慎重姿勢に転じていた。

株式上場銘柄の空売り禁止措置を5月2日まで延長し、同月3日からは総合株価指数(KOSPI)と新興企業向け株式市場コスダックの大型株に限り空売りを再開することを決めた。

金融委員会の殷成洙(ウン・ソンス)委員長は延長措置を発表した映像ブリーフィングで「「国内証券市場の国際的な立ち位置などを考えると、空売りの再開は不可避」だとしながら、「ただ、全銘柄を同時に対象とするよりは、部分的な再開によりソフトランディングを期すべきとの意見で一致した」と語った。